CMS・技術選定基準
CMSや開発技術は、制作会社の得意不得意や流行ではなく、Webサイトの目的、更新内容、運用体制、セキュリティ、速度、将来の拡張性から選定します。
「有名だから」「多くの会社が使っているから」という理由だけでCMSを決めません。最適な技術は案件ごとに異なります。
CMSは目的ではなく、運用を実現する手段
CMSを導入する目的は、管理画面を持つことではありません。必要な情報を、担当者が、適切な頻度で、安全かつ継続的に更新できる状態を作ることです。
更新しないページまでCMS化すると、開発費や保守負担が増えます。反対に、更新頻度が高い情報を制作会社に依頼し続ける設計では、運用が止まります。
技術選定で確認する8項目
事業目的
情報発信、集客、EC、会員、業務管理など何を実現するか。
更新内容
誰が、どのページを、どの頻度で更新するか。
操作性
担当者が日常業務の中で無理なく使えるか。
表示性能
速度、安定性、モバイル閲覧に適するか。
セキュリティ
更新管理、脆弱性対応、権限管理が適切か。
拡張性
多言語、会員、外部連携、業務システムへ発展できるか。
保守性
アップデート、障害対応、長期運用の負担は妥当か。
総費用
初期費用だけでなく、運用・更新・改修費を含めて判断する。
主な技術の選定方針
Evolution CMS
一般的な企業サイト、更新性、表示速度、管理画面の分かりやすさを重視する案件に適します。必要な機能だけを構築しやすく、過剰なプラグイン依存を避けやすいCMSです。
MODX Revolution
中規模サイト、多言語、複雑な情報構造、柔軟なテンプレート管理が必要な案件で検討します。
Drupal
会員、権限、データベース、複雑な業務フロー、高度な拡張性が必要な大規模案件に適します。
Shopify
標準的なEC機能、決済、在庫、外部サービス連携を活用し、短期間で安定したEC運営を行う場合に適します。
スクラッチ・Webアプリ
既存CMSやSaaSでは業務要件を満たせない場合に、責任範囲と保守体制を明確にして開発します。
WordPressを一律に否定しない
WordPressは、多数のテーマやプラグイン、利用者、情報があるCMSです。条件が合えば有効な選択肢です。
一方で、プラグイン依存、更新管理、脆弱性対応、表示速度、管理画面の複雑化が課題になる案件もあります。アンドワンでは、WordPressありきでも、WordPress排除ありきでもなく、運用条件から判断します。
外部サービス・API利用時の判断
予約、決済、在庫、CRM、SNS、生成AIなどの外部サービスを利用する場合は、利用規約、料金変更、障害、仕様変更、データ管理、責任範囲を確認します。
外部APIを利用すれば安価になるとは限りません。連携開発、例外処理、保守、サービス終了時の移行まで含めて費用とリスクを判断します。
更新企画まで設計しなければ、CMSは使われない
管理画面を渡すだけでは、更新は継続しません。誰が、どの資料をもとに、どのタイミングで、どの承認を経て更新するかを制作時に決める必要があります。
CMS選定と同時に、更新項目、入力欄、権限、確認フロー、公開手順を設計します。
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