事前準備・インフラ 第2回

ホームページ制作前に必ず押さえたい
「サーバー・ドメイン・決済」管理のチェックポイント

「ドメインを人質にされて動けない…」「データが消えて復元できない…」そんなトラブルを未然に防ぐための実務知識と選択基準を解説します。

公開日:2026.06.10 カテゴリ:事前準備・インフラ 執筆:アンドワン株式会社

ホームページを新しく作ったりリニューアルしたりする際、どうしても「どんなデザインにするか」「いくらかかるか」ばかりに目が向きがちです。

しかし、実は制作に入る前の段階で「サーバー」「ドメイン」「バックアップ方針」、そしてECや予約サイトであれば「決済会社」の選定を正しく決めておかないと、将来的に「自社の重要な資産なのに契約情報すら分からない」「万が一の時にデータが復元できない」という深刻なトラブルに発展するケースが後を絶ちません。今回は、発注前に絶対に知っておくべきインフラ・安全管理の基本知識をお伝えします。

CONTENTS

1.ドメインは会社の「Web上の土地」。名義を丸投げしてはいけない理由

ドメイン(例:andoneweb.co.jp)とは、インターネット上における企業の「住所」や「土地」そのものであり、長年運用するほど検索エンジンからの信頼が蓄積される重要な企業資産です。

しかし、格安の制作会社や一部の代行業者に「ややこしい手続きはすべてお任せで」と丸投げした結果、ドメインの契約名義や所有権(管理アカウント)が制作会社側の名義になってしまっているケースが非常に多く存在します。

⚠️ 実際に発生する「ドメイン丸投げ」のトラブル例

  • 「対応が悪いので別の制作会社に乗り換えたい」と伝えたら、ドメインの所有権移管を拒否された、または高額な違約金を請求された。
  • 制作会社が連絡不能になり、ドメインの更新ができずにホームページも会社のメールも突然すべて止まってしまった。

このような最悪のシナリオを防ぐためにも、ドメインは原則として「自社名義」で取得し、自社が管理するアカウント内に紐付けておくことが鉄則です。

2.企業サイトに最適な「サーバー選び」と「2つのバックアップ方法」

サーバーはホームページのデータを保管しておく「建物」にあたります。自社のビジネス規模に合わせて信頼性の高い国内大手のデータセンター(XserverビジネスやさくらのVPSなど)を選ぶのが確実ですが、それとセットで絶対に妥協してはいけないのが「バックアップの自動化とその手法」です。

実は、ホームページのデータは「ファイル(プログラムや画像)」と「データベース(記事テキストや設定)」の2つに分かれて保存されています。知識の浅い会社だと「画像ファイルしかバックアップされておらず、肝心の記事テキストが復元できなかった」という悲劇が実際に頻発しています。

これらを確実に守るため、プロは以下の2つの方法を組み合わせて「2重の防衛ライン」を敷きます。

① サーバー側での丸ごと自動バックアップ(第1の防衛線)

サーバーの標準機能で、毎日システム全体(ファイル+データベース)を丸ごと自動バックアップし、別サーバーや外部ストレージに隔離保存する仕組みです。サーバー自体が物理的に故障したり、大規模なハッキングに遭ったりしても、100%安全にサイト全体を元の状態へ再構築できます。

② CMS側でのピンポイント自動バックアップ(第2の防衛線)

CMS(Evolution CMSやWordPressなど)の拡張機能やプラグインを活用し、日々の「記事データや画像」をGoogleドライブ等へ自動転送する仕組みです。「昨日の記事更新で誤ってデータを消してしまった」「デザインの一部が崩れた」といった軽微な運用のミスが起きた際、サーバーを開かなくても、CMSの管理画面から数クリックで即座に特定のデータだけをピンポイント復元(リカバリ)できる手軽さがあります。

3.EC・予約サイトの命運を分ける「決済会社」の選び方とメリット・デメリット

ECサイト、会員制サイト、オンライン予約システムなどを構築する場合、クレジットカード決済やコンビニ決済を導入するための「決済会社(決済サービス)」選びが、ビジネスの利益率とユーザーの利便性を大きく左右します。

決済サービスは主に「①ASP・プラットフォーム一体型決済」と「②独立型総合決済プロバイダ」の2つに大別され、それぞれに一長一短があります。

決済タイプ メリット デメリット
① 一体型決済
(Shopify等)
  • 初期費用・月額固定費が無料のケースが多い
  • アカウント作成後、最短即日で簡単に導入可能
  • システムと完全に連動しておりエラーが少ない
  • 決済手数料が一律(3.4%〜前後)で固定される
  • 売上が数百万〜数千万規模に成長した際、手数料負担が非常に重くなる
  • 独自の商習慣(複雑なBtoB決済など)に柔軟にカスタマイズできない
② 独立型総合決済
(GMO-PG、SBPS等)
  • 企業の取引規模に応じて決済手数料の個別交渉(引き下げ)が可能
  • 決済手段が非常に豊富(多様なスマホ決済、キャリア決済、後払い等)
  • 自社独自のシステムやCMSと柔軟にAPI連携できる
  • 導入時に数週間〜1ヶ月程度の厳格な「加盟店審査」が必要
  • 初期導入費用や月額数千円〜の固定費用が発生する場合がある
  • 連携のための高度なシステム開発(プログラミング)が必要

「最初は安いから」と一体型決済を選んだものの、売上が伸びてから手数料の高さに気づき、いざ決済会社を切り替えようとしてもシステム自体を作り直さなければならない…という失敗が非常に増えています。将来の売上予測と、自社に必要なカスタマイズ性を見極めて決済会社を選ぶことが重要です。

POINT

インフラや安全管理の設計は、後から変えるのが最も難しい「Webサイトの土台」です。

どのサーバーを選び、どう2重のバックアップを敷き、どの決済会社と組めば最も利益を最大化できるか。これらを発注前にしっかりと教えてくれ、自社に最適な構成を提案してくれる制作会社を選ぶことが、成功への絶対条件です。

4.アンドワンの方針:ブラックボックスを作らない「自社管理・安心コンサルティング」

私たちアンドワンでは、29年・1,000社以上の企業様をご支援してきた中で、デザインの美しさだけでなく、こうしたインフラや決済回りの設計がいかに企業の不利益や利益損失に直結するかを熟知しています。

そのため、アンドワンはお客様に「丸投げ」をさせません。 ホームページを構築する前のコンサルティング段階から、貴社のビジネスモデルに本当に合ったサーバーの選定、CMS側とサーバー側を組み合わせた多重バックアップの具体的な構築、そして将来を見据えた決済会社の選び方・メリットデメリットまで、徹底的にプロの知見をレクチャー・アドバイスいたします。

原則としてアカウントの所有権や名義はお客様に持っていただき、ブラックボックス(制作会社に依存する状態)を一切作らないクリーンな体制をとっています。もちろん、複雑な設定や公開後の24時間サーバー監視、決済APIのシステム連携などは、アンドワンが強力な技術パートナーとして全て実務を代行・保守管理いたしますので、専門知識がなくても安心してお任せいただけます。

SUMMARY

5.まとめ

ホームページ制作前に確認すべきは費用やページ数だけではありません。ドメイン名義を自社にすること、サーバー側とCMS側の両方で2重のバックアップ体制を敷くこと、そして手数料や将来性を見据えた決済会社選びを行うことが、企業の大きなリスク回避と利益の最大化に繋がります。

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