心療内科・精神科のオンライン診療導入で、院長先生が最初に不安を感じやすいのが「今使っている電子カルテやレセコンとどうつなぐのか」という点です。
しかし、初期導入の段階から電子カルテやレセコンを大きく変更する必要はありません。むしろ、既存の医療事務フローを活かしながら、予約・オンライン診療・自己負担分決済・自由診療決済を別レイヤーとして整理する方が、現場への負担を抑えて導入できます。
CONTENTS
1.なぜ「レセコンや電子カルテを変えないと無理」と思われやすいのか
オンライン診療という言葉を聞くと、多くの先生は「予約」「ビデオ通話」「決済」「処方」「レセプト」「電子カルテ」まで、すべてが一体化した大きなシステムを想像されます。
そのため、「既存の電子カルテと連携できるのか」「レセコンを入れ替えないといけないのか」「受付スタッフの作業が増えるのではないか」という不安が出てきます。
しかし実際には、オンライン診療システムで最初に整えるべきなのは、医院の基幹システムを入れ替えることではありません。患者様が予約し、診療を受け、自己負担分や自費メニューをスムーズに支払える導線を整えることです。
2.オンライン決済と保険請求は、分けて考える
ここで重要なのは、「患者様から受け取る決済」と「保険請求」を混同しないことです。
オンライン診療システム側で扱うべき決済は、主に患者様の自己負担分と、自由診療メニューの費用です。一方で、保険請求、つまりレセプト処理は、これまでどおり医院側の電子カルテ・レセコン・医療事務フローで処理できます。
この分離ができていれば、オンライン決済を導入したからといって、ただちにレセコンや電子カルテを変更する必要はありません。むしろ、保険請求の流れを大きく変えないことが、導入初期の混乱を防ぎます。
POINT
変えるべきなのは、医院の基幹システムではなく、患者様の予約・診療・決済導線です。
電子カルテやレセコンを守りながら、会計待ちや自費メニューの予約管理など、現場の負担が大きい部分から改善していくことが現実的です。
3.電子カルテ・レセコンは従来どおり使える
既存の電子カルテやレセコンは、医院ごとに運用ルールが異なります。メーカー、入力方法、医療事務担当者の慣れ、請求代行の有無なども違います。
そのため、初期段階から無理にすべてをAPI連携しようとすると、開発費用も調整工数も大きくなり、導入までの時間も長くなります。
現実的には、オンライン診療システム側では予約情報、診療実績、決済情報を整理し、医院側では従来どおり電子カルテやレセコンに必要な情報を反映する。この分担であれば、既存環境を壊さずに導入できます。
4.初期導入はCSVや月次レポートで十分なケースも多い
オンライン診療を始める際、最初から完全自動連携を目指す必要はありません。診療件数がまだ少ない段階では、月次レポートやCSV出力で十分に運用できるケースも多くあります。
たとえば、予約件数、診療実績、決済金額、自費メニューの利用状況などを月次で整理し、必要に応じて医療事務や請求処理に渡す形です。
重要なのは、最初から大規模なシステム連携を作り込むことではなく、医院の実際の運用に合わせて、必要な情報が確実に残り、確認でき、受け渡せる状態にしておくことです。
SUMMARY
5.まとめ
オンライン診療を導入するからといって、必ずしも電子カルテやレセコンを変更する必要はありません。
患者様の自己負担分や自由診療の決済はオンライン側で扱い、保険請求は従来どおり医院側の医療事務フローで処理する。このように役割を分けることで、現場の負担を抑えながら導入できます。
Clinifyは、心療内科・精神科の医院が既存の業務環境を活かしながら、オンライン診療、予約、決済、自費メニュー導線を整えるための専用ポータルです。まずは、今の電子カルテ・レセコン環境を前提に、どこまで無理なく導入できるかを整理することから始めましょう。
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